アニメを何年も見続けているとこういうアニメに出会ったことはありませんか?
・全体の記憶はほとんどないけど妙に印象に残ってるシーンがある
・別段面白くもないのになんか気になってしょうがない作品
ワイにとってのそんなアニメはまさしく『放課後さいころ倶楽部』
なにせこのアニメをそもそも最後まで見たのかすらさっぱり覚えていなかった。ただあるシーンだけやたらと心に残り続けていた。
さすがに記憶もなさすぎたので、あらためて1話から見てから判断しよう、ということで見た結果、無事打線に迎える手続きとなった。ありがてえ
今回は以下の項目でこの作品を語っていこう
⓪OPに関して
①作品ジャンルの強さ
②舞台や設定の良さ
③キャラと各話紹介と心に残ったシーンの解説
⓪OPに関して
富田美憂選手初のソロシングル。OPEDとも歌詞がつきでありがたい。曲映像ともに素晴らしい。特にサビの伸びのある富田ボイスがよき。
(ゴキブリ)まいった・・・・デっケェ
①作品ジャンルの強さ
さすがに唯一無二すぎるジャンル。多くの人が初めてプレイすることが前提の遊びである点が、毎回説明からスタートする点も気にならず見れる部分はアニメという媒体と上手くマッチしていると思う。たとえばやきうで言えば、やきうを知ってる人からするとルール説明なんか見たくないし、やきう知らない人からすると説明ないと「?」になっちゃうから難しいところだ。
PC版ドミニオンしながらフリーレンを見るワイ「ボードゲーム面白すぎるだろ!」
サイク部のオッダによって数々のボドゲを楽しませてもらったワイらにとって、ボドゲは身近にあるものだった。仲が良いやつも、あまり仲良くない(あのさぁ)奴らとも楽しく遊べてしまう。それがボドゲなんだ!
②舞台や設定の良さ
京都を舞台とした作品で、主人公はバリバリ京都弁を話す。違和感もなくいい感じ。4人メインキャラいるが、京都弁を使うのは1人だが、転校生と外国人なのでそれはそう。じゃああと一人はというと、「論理的にボドゲなどを説明するのに曖昧な表現の多い京都弁は適切じゃない」という明確な理由を持って使っていない。こういうところ好き。ただテンション上がっちゃうときは京都弁が出ちゃうから、意図して「標準語」で喋っているのも良い。
???「あ!!それば~~い!!!」
九州の誇りやね
③キャラと各話紹介と心に残ったシーンの解説
主人公の武笠はシエスタでコラソン・トラフィカンテの魅力をたっぷりと我々に伝えてくれた宮下早紀が演じる。明るいバカ枠はわれらが高野麻里佳、そして今作品で一番インパクトのあるシーンに関わる眼鏡を富田美憂。このキャラがワイにとって富田という声優を強く印象付けることになる。
片言外人をやらせれば最強の市道ぱいせん、黒人強面オッサンをやらせれば最強の黒田崇矢、迷家のわんこでお馴染み天崎滉平。
こいつらより副生徒会長の方がはるかに絡んでると思うがなぁ・・・。
各話解説へ
先ほどの方言の話。
今までぼっちだった美姫がひょんなことからボドゲを通じて友達ができてよかったね!というお話。
HPに毎回遊んだボドゲの詳細は書いてある。力入ってるわ。
美姫のキャラデめっちゃすきなんすよね
なお原作1話。きみ誰・・・?
ヴァイスシュヴァルツ・・・・?
????「じゃあこれで!アタック入りたい!!!!」
サイク部民「これは$♪×¥●&%#ですよ」
ほんとすき
ゴキブリポーカーって結局リーチかかった弱いやつにひたすらカード渡すだけのクソゲーだよな。
早い段階で恋愛要素ちょいちょい入れてくれるの助かる。こういう恋愛メインでない作品の恋愛ほど楽しいものはないんだよね。
本編でも初心者がありがちなプレミの指摘もあったり割と奥深さは感じるが、負け1名を決めるやり方はイマイチだと思ってる。
小さい頃ガッツリいじめられていた美姫
その結果ぼっちでいることを選択。ワイも似たような経験あるからよくわかる。
あやの家に行く途中たまたま姉に出会う。
姉の友達も一緒にボドゲをやることに
美姫とはどこかであった記憶があり
美姫は過去にいじめられていた時に、似たような人がいたのを思い出す。
ほぼ海底探検みたいやったわ。神ゲーじゃん・・
みんなが帰る中、一人だけリスク覚悟で突き進む美姫
???「あーおもんねー。運ゲーおもんねぇわあ」
実は昔いじめから助けてくれた恩人でした・・というクッソベタなオチ。こういうのでいいんだよこういうので。
全員沈んでまーす!
副会長の蓮は中学でともに生徒会だった翠を生徒会に誘う。だが、翠はボードゲームをつくるという夢のために断る。ボドゲをバカにする蓮をボドゲでボコボコにするが納得はせず帰っていく。改めて京都弁が出るくらい熱くゲーム作家になる夢を語る翠であった。
うわあああ(バリバリバリ)結構楽しそう。
完全上位互換定期
美姫のおばさんが経営する金沢の旅館に泊まりにいくことに。
眼鏡なし巨乳翠エッチですき
雨のため海水浴雨天中止。というわけでガッキを誘ってごいたをプレイ
眼鏡とかいうクソ野郎
過去おばさんの家でごいたをプレイした際、美姫にも全く同じように苦い思い出があった。
美姫はいじめられた過去から、人のことをよく観察する癖がついており、よく気持ちを理解することができる。いじめられた暗い経験が、こういう優しさに繋がり、そして現在は良い仲間に恵まれている。素敵な話だよ。
将棋の駒じゃ代用できないし、カードが一般的なんだ。ちょっとやってみたい。
この回がずっと心に残っていた。
店長の昔なじみのゲームデザイナーが日本にやってくる。
中々自信が持てず作ったゲームを誰にも遊ばせることをしない翠。
今までゆるふわな感じで進んできたのに、急にシリアスなガチめの言い争いになってビックリした。当時は眼鏡はなんでこんな頑固にやらせねえんだよって思った。でも改めて見直すと、眼鏡の気持ちもわかるなぁ。未完成のものを遊んでもらってガッカリされるのは嫌だもんな。
改めて見るとクッソ良い話だわ。めっちゃきれいにまとまってる。今まではやってることとしてはただボドゲを楽しく遊んでるだけだったが、今回は作る側のお話。ワイはこういう何かを作ったりする作品が好きなんだろう。ものづくりはそれぞれに信念があり、それがぶつかり合ったりする姿を見るのが好きなんだろうな。だからずっと心のどこかにこの回がずっと引っ掛かっていたんだと思う。
実際に原作者と編集部でつくったの凄い。こういう特殊な試みがある点もこの作品の独自性で素晴らしいと思う。
Aパートは再会したきょうこちゃんとイチャイチャしておわり。
Bパートは生徒会長とボドゲして終わり。副会長に妨害されたボドゲカフェを無事文化祭でできるようになったよってお話。
これ系のやつだいたい地雷説
気楽に罵り合える相手・・・
???「あ、たくや・・」うってつけの仲間たちやね
エミーリア登場回。長々とケルトの説明があったが全く理解できんかったわ。
文化祭パートへ。副会長の嫌がらせで人気のない旧校舎にされるボドゲカフェ。
SNSでメイド拡散で人を集める。
そら好きになっちゃいますよね・・
文化祭が終わってようやくボドゲのことを認める副会長。その後絡みがアニメではなかったのが残念。
なんか見覚えあるけどやったことあるんかな・・?
だるまさんが転んだもちゃんとデザイナーが整備すると面白い遊びになるんやで~っていう回。
未だに自信が持てない翠の他人へのコンプは健在。でもエミーリアの話を聞いて一緒に夢を追う決意ができたようだ。
ルドー超豪華版みたいやね(適当)
あやのパパが外国から帰ってくるも、クリスマスに仕事を入れて喧嘩になっちゃう。でもボドゲのおかげで仲直り。そんなAパート。このアニメらしいやさしいお話。
1話で二人が出会った時に言ってたやつちゃんと回収してんの気持ちい。
後半はクリスマスパーティに乗じてイチャコラする回。
恋愛もここで終了。ちょうどいい甘酸っぱさで満足。こんぐらいがちょうどいい塩梅なんだわ。
ダイヤモンドゲーム的な一人のガイジが戦局を左右しそうな気配を感じる。
金を稼ぐ側のルールよくわからんかったわ。
待ちに待った翠のボドゲ制作続編回
ジョージの開催するコンペにボドゲを出すことにする翠
クソデカ家具屋の娘の翠。家具の仕事が生きがいの坂本の話を聞いて、自分も好きに家具を部屋に配置できたら楽しいだろうな、そんな思いからこのゲームを作り出したことを思い出す。
同じクリエイターだからこそわかるところ好き。
さらっと次につながるとこ入れてきよんなぁ。
美姫が謎にテンション高くなってるのすこ
あっ・・・(察し)
最初のゲームがただ家具を集めるだけのクソゲー(直球)だったのが、ちゃんとレイアウト要素を持つようになってゲームになった。デジタルゲームではよくあるけど、ボドゲだとさらに直感的に遊べそうでいいね。
みんながそれぞれの道を歩もうとする中で、主人公が不安になってしまうのを仲間たちとナンジャモンジャたちが支える綺麗な最終回。文句なし!原作あり作品ながらおわりと銘を打ってるのも好感。
やっぱ神様になった日って神だわ
まとめ
久々にまともなアニメの話をした気がする(新打線さぁ・・)かれこれ5年近く前の作品で、当時やってた作品はこんな感じ。
数えたら20本前後しか見てなかった。まあとりあえず録画してるやつで面白そうなやつは見続けるような形で、しかもそこまで真剣に全部見てるわけじゃなかっただろうから、覚えてないやつもちらほら。このアニメもまあまあ記憶がなかった。それでも翠とジョージが言い争ってるシーンは「急にどうした」って感じでめっちゃインパクトがあった。そして改めて見てみるとめっちゃいいアニメだと思った。ワイはこういう形で好きになるケースがめちゃくちゃ多い。ほとんどそうかもしれない。見てる当時は数ある作品の1個だけど、時間が経ち「あれ??よく考えたら神じゃね?神だった」のスーパーテンプレパターン。でも今回はかなり時間的ラグがあった。2018年から今までのアニメリストとひたすらにらめっこして「琴線に触れた奴はどれだ!!(ここローチェンファはどこだ)」とここ2週間ぐらい頭を悩ませ、必死に考え行きついた先がこの作品だった。ポテンシャルは相当高いと思っていたけど、予想以上にワイが好きなアニメだった。やさしいキャラ、かわいいキャラデ、特殊なジャンル、ものづくりに挑む信念、タイトル回収など好きな要素しかなかった。ブルーピリオド現象にも近い再評価の形。今後こういうのは増えていくと思う。(のちに放送された作品の数々を見ると、あれこのアニメ相当良かったくね?ってなる現象)
たっく「神スギィ!」
↑無能